考える力を育む、言葉の力

生活

考える力を育むことは、日々の生活が密接に影響しています。特に、子供は一番、親からの影響を受けやすいです。普段何気なく使っている言葉も、考える力の成長を阻害しているかもしれません。言葉は、言霊と言って、いい方向にも悪い方向にも働きます。

特に、最近はコロナウイルスの影響によって、なかなかいつもの生活に戻れなくて親子ともにストレスやイライラがたまっていると思います。なるべく楽しく毎日を過ごしていきたいですが、普段と違う生活や、先の見えない状態、不安や心配が募ってきて元気に過ごすよりも日々をこなすだけで精一杯なんて、ママ友さんとお話ししているとそんな声も聞こえてきます。

つらいなと、悶々と過ごされている方と、いろいろ工夫して楽しんで生活している方との二極化になっているかと思います。それぞれの家庭のバックボーンは違うので、本当にすごく苦労されて大変なところもあると思います。ただ、ちょっと大人の口癖を変えることで、子供へ与える影響が変わっていきます。それによって、子供も自身で考える、考える力を育むことができます。

漠然とした不安を目の前にしたときに、こんな風に思ったことはありませんか?例えば、

「どうしてこんなことになったのだろう」

「なぜ私ばっかりこんな目に合わなくてはならないのだろう」

「誰のせいでこうなっているのだろう」

「この先どうしてくれるの?」

「どうして思い通りにいかないことばっかり」

「誰が悪いの?」

「あの人はなぜこんなことを言ってくるんだろう」

だんだんと暗い気持ちになってきますよね。実はこれは全部、心理カウンセリングを勉強する前の私がよく思っていたことです。このようなことを思っていると、だんだんと、なんとなくめんどくさいなーと無気力になってしまうのは、わかっていただけると思います。すべてに共通する点は、被害者意識です。相手に、または環境のせいでこうなっていると考えているからこういう言葉が出てきます。

被害者意識には、相手を責めるような気持ちが出てきますので、人ともトラブルが起きやすかったり、無気力になってしまったりと、いい面は一つもありません。思考は癖付きやすいので、反射的にこの思考になってしまうことが多いです。私も、お風呂の時間など、本来ならリラックスできるはずの時間に、被害者意識の言葉がよく浮かんできていました。

そうすると全然、疲れが抜けないし、余計に辛くなって悪循環に陥ってしまいそうになります。カウンセリングでは、まず始めにセルフカウンセリングを学習します。一番自分の近くにいる自分に話を聞くんです。そしてセルフでカウンセリングしてあげます。その時に気がついたことが上記の被害者意識でした。

この被害者意識から、当事者意識に変化させてあげることが重要です。

「これからどうしようか?」

「自分はどう思っているんだろう」

「どうすればうまくいくのだろう」

「何があればできるだろう」

「この状況を生かすとしたら、何ができるのか」

「あの人は、どう考えているのだろう」

「今、自分にできることはなんだろうか」

このような質問を投げかけてあげることで、今までのような被害者意識から当事者へと意識を変化させてあげることができます。お子さんにも同様に、当事者の立場で考えられるような質問をしてあげるといいと思います。

人や環境のせいにせずに、考える力を育むことができます。子供は親のことを、しっかりみているので、なるべくこちらも、被害者意識を遠ざけていきたいですね。

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