3歳前後くらいの時、癇癪がすごく多くて悩んでいた時がありました。お話もだんだんとできるようになってきた頃から、思い通りにならないと泣いて叫んで、モノに当たったり、大事にしているおもちゃまで自分で壊したり、何か問題がある子なのではないかと不安でした。
思い切って、3歳検診の際に、保健師さんに相談したところ、臨床心理の先生との面談をセッティングしてもらうことができました。激しい癇癪についてお話してしていると、自然と涙が出るほどに、私も追い詰められていたこともわかりましたし、子供自身も不安を抱えているのではないかと言われ、ハッとしました。
確かに、ワガママや自分の思い通りにならないことからの癇癪が多く、そこから私が怒って、売り言葉に買い言葉になり、悪循環を引き起こしていたパターンだったのだと気がつきました。
子供が癇癪を起こすのは、成長するにあたり必要なことだと言われ、とても安心したことを覚えています。赤ちゃんの頃は、泣くことで、お腹が空いていることや、不快感などを伝えています。泣くことで、全ての要求が通ること、お母さんがなんとかしてくれることが根底にしっかりと残っています。
だから、思い通りにいかない時や不満がある時は、まず泣いて訴えます。それでも要求が通らない場合は、大声で泣いたり、床に転がって足をバタバタさせたりと、全身で自分の不満を訴えます。
年齢が上がって、自分でできることがどんどん増えている時の、ワガママや理不尽な要求に対しては、癇癪をたとえ起こしたとしても、毅然とした態度で、「それはできません」と親の態度を見せること。そのような姿勢を見せないと、子供のワガママや理不尽な要求はどんどんとエスカレートしていきます。
子供がたとえ癇癪を起こして泣き喚いていても、癇癪にオロオロしたりせず、泣き止むように機嫌をとったりすることではなく、「好きなだけ泣いてください」「どんなに泣いても何も変わりません」という態度をとって見て変化がないようなら、また相談にきてくださいとお話されました。
癇癪を起こすのは、家だけでなく、外でもあったのですが、さすがに外では泣き続けられると困るので、人が少ない方や、公園などの泣き喚いてもいいような場所に移動してから、とにかく待ちました。
心を少し鬼にして、子供が癇癪を止めるのを待ちました。例えば、夜ご飯の準備が全部できて、食卓について、いただきますをした後に、マックのハッピーセットじゃなくちゃイヤだが始まったりします。今までは、ついこちらもイライラして、無理矢理にでも食事させたり、怒鳴ったりするようなパターンでした。
泣き喚いているのを横目に見ながら、「今はハッピーセットはありません」と毅然とした態度で、「それならママは先に食べちゃいますね」と言ってご飯を食べ始めました。まだ喚いている子を見ながらの食事は味気なかったですが、これが最初の一歩と自分に言い聞かせました。
食べ終わって、片付けをし終わった頃には、泣き止んでいたので、「いっぱい泣いたからおなかすいたよね?ご飯食べようか」と声をかけたところ、「うん」と言って、すぐに食卓に座り食べ始めたので、驚きました。
その後も同じような癇癪の対処をしていましたが、癇癪自体の時間も初めは1時間ほどあったのですが、30分、20分、5分とどんどんと短くなっています。まだ、癇癪に似たものが出るときもありますが、泣き喚いても意味がないと理解しているような行動になってきました。
最初こそはこちらも大変でしたが、子供自身も自分の気持ちの整理や泣くこと以外での要求の伝え方が見つけられた良い機会になったと思います。