子供への言葉の伝え方

教育

子供に伝えてあげたい言葉はたくさんあります。そしてその言葉を子供自身にも使ってもらいたいと考えると思います。このシーンでは、こう言って欲しいなとか、挨拶や生活習慣などの言葉は、しっかりと身につけてもらって自発的に使ってもらいたいものです。例えば、「約束は守ったほうがいい」「辛いことも乗り越えていこう」「ありがとうは大事」など、ちょっと思い返すだけでもたくさんあります。

受け売りの言葉や、本に書いてあるように子供に伝えるよりも、親の体験や経験に基づいて伝えた方が、子供には響くのではないかと思います。ママやパパの気持ちもしっかりと子供に伝わるので、何度も注意するよりも、体験を交えて伝えていく方が効果的です。自分の体験を通して、自分なりの言葉で伝えていくことが大事だと思います。

無理にいい話にする必要はありません。伝えたいことを、どう言ったら、ちゃんと伝わるのか、美談のようなお話ではなくても伝わります。伝えようと模索した自分のエピソードを大事にして、具体的にお話ししてみてください。自分の感情が揺れ動いた話は、子供の心にも何かしらのメッセージが届くはずです。

お話を聞いた上で、どのように受け取るかは相手によって違います。受け手の解釈の仕方によっては、こちらが伝えたかったメッセージじゃないものが伝わることもあります。それでも、自分の言葉のままで伝えていくことが大切です。キレイごとや上辺の言葉だけでは、人の心を動かすことはできないと思います。

そのためには、親自身が辛くても自分の感情や過去と向き合っていかなければなりません。記憶に残りやすいのは、感情と紐付いているものです。嬉しい、楽しいなどプラスの感情もありますが、辛い、苦しいなどのマイナスの感情もあります。過去や感情と対峙して向き合っていくことで、自分自身も感情の整理などができます。

「ありがとうって言いなさい」「ありがとうを言おうね」なんて、誰かに何かをしてもらった時にお礼の言葉を言うように促すことも多いですよね。私も、今までにトータルして、もう何度言ったかわかりません。

すごく大事なことだとは思いますが、子供たちに、本当にそのありがとうを伝えていく必要があるという言葉が届いているかは疑問です。反射的に「ありがとう」を使っていることも多いので、本当の意味や目的を伝えてあげることができたらいいなと思います。

なぜ、「ありがとう」を使うのか?「ありがとう」の意味を辞書のように伝えるわけではないです。使い方や意味を説明するわけでもないです。では、何を伝えるかと言うと、あなたなりの「ありがとう」の大切さや重要さを、あなたの言葉で伝えていくことです。

私の場合は、「ママは、幼稚園の時に、先生のプリントを運ぶお手伝いをしたんだけど、うまくプリントの紙を持てなくて落としてしまったの。でも、怒られるんじゃなくて、お手伝いしてくれてありがとうって先生に言われて、とっても嬉しかったんだよ。何かをした時に、ありがとうって言われるのは、すごく嬉しくて、もっとお手伝いしたいなって思うんだ。だから、〇〇ちゃんも、お友達に何かしてもらったら、「ありがとう」って伝えるようにしようね!」などとお話してきました。

同じ内容をそのときそのときによって長くしたり、短くしたりしながらお話しています。自分の実体験からの話なので、年齢に合わせてエピソードの登場人物を変えていってもいいと思います。言葉の伝え方次第で、こちらがイライラして、無理に言わせることも無くなりますし、子供自身でしっかり考えて言葉を使うようになってくれると思います。

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